広報「あゆみの家」142号
2025/03/05
意思決定支援
昨年月の末にあゆみの家のグループホームで暮らしておられた利用者のお一人を天国へとお見送りしました。この方は完治が難しい病でした。病院に入院し、治療や緩和ケアをしながら最後の時間を過ごして頂くということが一般的だったと思います。しかしこの方は「家に帰りたい!・家で過ごしたい!」即ちグループホームで最後まで暮らしたいとご自分の意思をはっきり示されました。それを受けてグループホームの職員や看護師は、相談支援専門員、病院、ご家族などと話し合い、協力を仰ぎながら、最後の時までホームで過ごして頂ける支援を決断しました。そこからホームのスタッフは、その方がいかに穏やかに、充実した時間を過ごして頂ける支援を継続する努力をしてくれました。その結果、穏やかにホームで、そして日中活動の場でその日の体の状態に合わせ、最後の時まで穏やかに過ごしていただく事ができました。天国へ見送ることは悲しく、寂しい気持ちに変わりはありませんが、この方の意思に最後まで寄り添うことができたことは貴重な経験となりました。
「意思決定支援」。聞き慣れない言葉だと思われる方もおられることでしょう。しかし私たち障がい福祉の現場では、この言葉を聞かない日は無いくらい非常に大切なものとなっています。あゆみの家ではこの「意思決定支援」を支援の中心と捉えています。
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